米国で「おしっこする」と客室乗務員を機内で脅迫した女を起訴　最長で懲役２１年３か月

ドゥルセ・ウエルタス被告（６０）は昨年１１月２０日、オーランド発フィラデルフィア行きのフロンティア航空で尿意を催したという。飛行機は着陸態勢に入っており、乗客、乗務員は全員、着席してシートベルトをしなくてはならない状況だった。

しかしウエルタス被告は「トイレに行きたい」と席を立った。乗務員が「座ってください」となだめた。被告は通路で「おしっこする」と乗務員を脅し、「皆さん、ごめんなさいね」と言い放ちズボンとパンツを下ろし、しゃがみこんだ。幸い放尿はしなかった。
それでも八つ当たりなのか、「乗客を殺すぞ」と叫んだという。そちらも何ごともなかった。

悲惨だったのは、しゃがみこんだ場所近くの席にいた子供だ。起訴状によると、「ウエルタス被告は乗客に肛門と性器を見せた」という。

乗客のジュリー・ヴォシェル・ハートマンさんはその様子を撮影し、１１月２１日、フェイスブックに「席に座るよう要求されたことに女は怒り、２人の子供の目の前でズボンを下ろした」と記して動画をアップした。

ウエルタス被告は逮捕され、乗務員への妨害、単純な暴行、わいせつ行為の罪で起訴された。有罪判決を受けた場合、最長で懲役２１年３か月、監視付き釈放３年、罰金３５万５０００ドル（約５２００万円）の刑が言い渡される可能性があるという。

ウエルタス被告