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▼時速120キロの白バイ警官死亡、右折のトラック運転手に猶予付き有罪判決…札幌地裁「白バイの高速度が重大な結果に及んだことも否定できないが、職務に従事中で、さしたる過失はない。予見は可能だった」⇒無罪主張の運転手側は控訴する意向
これまでの公判で、被告側は「結果は重大だが、時速120キロという高速バイクの接近を予見し、回避することは不可能。サイレンは鳴ってないし、赤色灯もドラレコでははっきりと確認できない。右折の仕方には問題あったが、交通法規違反にとどまり、道交法違反の刑事罰は無関係。被告に過失はない」として、無罪を主張。
これに対し検察は「当時、白バイは警ら中で、赤色灯を点灯させながら118キロで走行していたが、トラックを見つけて88キロまで減速した。サイレンを鳴らさず、118キロ出していたのは、違反車両に存在を察知させないためとも言えて、違法性はなく、責められることもない。被告の『見えた』という表現は信用できず、右折先の反対車線に停止していた車両の“内側”を進行しようとして安全確認を怠り、事故が起きた。刑事責任は重い」として、禁錮1年2か月を求刑。
一方、公判では、北海道警察が事故防止に向けて、白バイに「最高速度を100キロ」とするよう通達していたことも判明しましたが、検察は、通達を18キロも超える速度で走行するほどの緊急性が白バイにあったのかなどは、説明していませんでした。
こうして迎えた29日午後の判決公判で、札幌地裁の吉戒純一裁判長は、下記のように指摘した上で「白バイが高速度だったことが重大な結果に及んだことも否定できないが、被告の刑事責任は軽くない」などとして、禁錮1年、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
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■判決理由
・右折の開始時、車両の有無と車両間の距離を確認すべきで、予見は可能だったし、予見義務もあり
・白バイが高速度で来ていたとしても、直ちに予見可能性から否定されるまでもない
・事故後と公判供述の変遷なとから「跨線橋のところに“影”が見えた」は信憑性が高くない
・右折の確認は6秒も前で、意識的に確認していたとは言い難く、注意義務を果たしたとは言い難い
・白バイは高速度で走行していたが、警官の職務に従事中で、さしたる過失はない
・被害結果は重大で、家族の喪失感も深く、処罰感情が重いのも理解できる
・白バイが高速度だったことが重大な結果に及んだことも否定できないが、被告の刑事責任は軽くない
・右折の開始時、車両の有無と車両間の距離を確認すべきで、予見は可能だったし、予見義務もあり
・白バイが高速度で来ていたとしても、直ちに予見可能性から否定されるまでもない
・事故後と公判供述の変遷なとから「跨線橋のところに“影”が見えた」は信憑性が高くない
・右折の確認は6秒も前で、意識的に確認していたとは言い難く、注意義務を果たしたとは言い難い
・白バイは高速度で走行していたが、警官の職務に従事中で、さしたる過失はない
・被害結果は重大で、家族の喪失感も深く、処罰感情が重いのも理解できる
・白バイが高速度だったことが重大な結果に及んだことも否定できないが、被告の刑事責任は軽くない
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新しい時代の当たり屋