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Z世代は所有物を“資産”と捉える消費行動も…他の世代との考え方の違いを聞いた
欲しい物を選ぶとき、参考にする要素はなんだろうか。価格や性能だけではなく、今の若者は「現金化できるかどうか」も重視するという。ここではどんなことがわかったのか。調査では“あなたが保有・利用しているモノは手軽に売買でき、現金化しやすいモノだと思うか”と質問し、7段階の選択肢から当てはまるものを選んでもらった。
Z世代は「とてもそう思う」(5.8%)「そう思う」(17.5%)「ややそう思う」(28.2%)となり、肯定的な回答の合計は51.5%となった。
Z世代は持ち物が売れるかに関する予想ができている
興味深い結果だが、この変化はなぜ起きているのだろう。メルカリ総合研究所の担当者に聞いた。
――Z世代が現金化のしやすさを重視するのはなぜ?
Z世代はデジタルネイティブであり、フリマアプリネイティブなのだと思います。物心がついた頃にはスマートフォンがあり、フリマアプリの知識や使用方法に関するリテラシーも高いと考えられます。そのため持ち物を売ることに抵抗感がなく、これまでは“資産”として認識しづらかったものも、資産の一部と認識し、現金化しやすいと考えるのでしょう。
――前の世代でこうした変化がなかったのはなぜ?
所有物の流動性が低かったためと考えられます。それが、フリマアプリやオンライン買取などの登場と普及により、売却が簡単で便利になり、結果として流動性が高まることで、資産として捉えられるようになったのではないでしょうか。