東急東横線の渋谷駅に不審物を置いて駅員らの業務を妨害したとして、警視庁は山梨県笛吹市の中学生の少年（14）を威力業務妨害容疑で書類送検し、住居不定、無職の東翔也容疑者（22）を同容疑で逮捕し、19日に発表した。2人とも容疑を認めているという。

捜査1課によると、2人は共謀して昨年8月25日午後2時40分ごろ、同駅のホームに「シャブの件と設置したbombに関して」などと書かれた文書を貼った段ボール箱を置き、駅員らに通行人の安全確保をさせるなどして業務を妨害した疑いがある。

少年は、ネット掲示板で10万～50万円で「闇バイト」を募集し、応じた東容疑者に指示していたという。少年は、ネット上で特定の弁護士への嫌がらせなどをする「恒心（こうしん）教」を挙げ、「恒心教のコンテンツを盛り上げたかった」と供述。段ボールにはこの弁護士の顔写真が貼られていたという。

東京の東急東横線・渋谷駅で不審物が見つかり、ホームの一部が規制された。

不審物には、架空の団体「恒心教」がやゆする弁護士の写真が貼られていた。

25日午後3時過ぎ、東横線の渋谷駅のホームで不審物が見つかった。

ベンチに置かれた段ボールの中から、水の入ったペットボトルと塩が入ったガラス瓶が見つかったが、危険性はないとして、規制は約45分後に解除された。

捜査関係者によると、段ボールには都内の弁護士の写真とともに、爆弾を設置したという内容や「現金300万円を届けるナリ」などの文言が書かれた紙が貼られていたという。

この弁護士をめぐっては、架空の団体「恒心教」を名乗る人物が、脅迫状の差出人として名前を無断で使う事件が相次いでいる。

【速報】「借金があり、闇バイトに応募した」JR岡山駅に脅迫する内容の文書を貼った段ボール箱を置き去った疑い　無職の女（21）を逮捕


威力業務妨害の容疑で逮捕されたのは、岡山県倉敷市福島の無職・弓場晴菜容疑者（21）です。

警察によりますと、弓場容疑者は6月19日午後5時45分ごろ、JR岡山駅2階の東西連絡通路のベンチの下に、脅迫する内容の文書を貼り付けた段ボール箱1個を置き去り、業務を妨害した疑いです。

この影響で、JR西日本は午後6時半から午後8時45分までの2時間あまりに渡って、社員や通行人などへの安全確保のため、通路の通行規制や改札口を封鎖するなどの対応に追われました。

調べに対して弓場容疑者は「私がしたことに間違いありません」と容疑を認めていて、動機について「借金があった。闇バイトに応募して今回の仕事をもらった」と供述しているということです。またダンボール箱は自分で購入し、貼った紙についてはSNSで送られてきたものを使ったと話しているということです。

岡山県内では、6月19日から20日にかけ、JR岡山駅を含め岡山県庁、岡山市役所、倉敷市役所、岡山大学津島キャンパス、JR邑久駅の計6か所で相次いで不審な段ボール箱が見つかっています。

いずれも爆発物などの危険物ではありませんでしたが、庁舎のフロアが封鎖されるなど各地で混乱を招きました。警察では弓場容疑者がこれら一連の不審物を置いたとみて、関連について調べを進めています。